川崎殺傷事件と元農水次官長男殺害事件

川崎殺傷事件の犯人はおそらく元々ADHD反社会性人格障害などの発達障害人格障害があったのだろう。しかし生育環境も悪い中で、当時は発達障害などの支援もなく、学校ではイジメられたり避けられたりして、就職してももちろんうまく行くわけなく、引きこもって社会との接点を断つことにより自我が肥大化してしまったのだろう。しかし犯人はネットもしていないし、遺書や日記なども無さそうで、本人がどんなことを考えてあんな事件を起こしたのか判然としない。一緒に育ったいとこがカリタス小学校に通っていたから?という理由が推測されているが、なぜこのタイミングなのか、なぜ伯父伯母やいとこを狙わなかったのか、なぜ自殺したのかなど不明な点が多い。動機は不明だが、本人に発達障害などの精神障害があることは間違いなさそうで、早い段階で適切な支援が受けられてたらあんな事件は起きなかったかもしれないと悔やまれる。

元農水次官長男殺害事件は、殺害された長男がツイッターやサイトをやっていたため、本人のプロフィールや考え方が分かって興味深い。ウソも多いようだが、アスペルガー症候群統合失調症というのは本当なのだろう。また、東大卒で元農水省事務次官である父親を誇りに思っていて、一方で母親に対しては愚母という言葉も使ってこき下ろしている。キャリア官僚はかなり多忙であり家庭を顧みる時間はないため、長男の教育はほとんど母親一人が担っていただろう。長男からすると、いつも家にいない父親は憧れの存在となり、一方で口うるさく自身を認めてくれない母親はうっとおしい存在となったのだろう。この辺はあくまで私の推測だが。元事務次官の父親が仕事ばかりでなく、もっと家庭を顧みていたら、母親も本人の特性適性を把握して長所を伸ばせていたら、と思うが、まあ外から見てあれこれ言うのは簡単なことだよな。

昨日書いたが、私の親は毒親であり、親の願望を押し付けられたり、過保護にして自立を妨げられたりということがあった。だから私は親から早く自立したい一心だった。彼らのような引きこもり、子供部屋おじさんにはならずに済んだのは、ある意味親のおかげだろうか。

私は自分の子供に対して願うことは、幸せに生きてほしいということだ。どういう人生を歩むことになっても、楽しく自分らしく生きてほしいと願っている。別にいい大学出なくてもいい企業に就職しなくても何でもかまわないが、楽しく生きてほしい。人生を楽しんでほしい。なので、人生を楽しく生きるにはどうすればいいかを子供に教えようと思う。